情動調律が感情に気づく力を高める

泣く子供 雑記

豊田市の いっぽ堂はり灸院です。

 

ブログに訪問して頂きありがとうございます!!

 

 

子供は泣いたり、笑ったり、起こったりと
本当にいろいろな表情を見せてくれます。

親や周囲の大人たちは
子供が楽しそうに笑っていれば、
ニコニコしながら「楽しいね」とほほえみかけるし、

寂しそうにに泣いていれば
「寂しかったんだね」と
子供の気持ちを言葉にして共感を示します。

 

普段何気なくやっている事なのですが
これは「情動調律」といって
子供の発達にとても重要だというお話です。

 

ちゃんと育てるのに必死で、
子供の気持ちに寄り添ってなんかいられない
という方もいるとは思いますが

情動調律をすることで
子供の感情的な行動が少なくなり
子育てが少し楽になるかもしれませんよ。

 

感情には役割がある

「感情的な人間」というのは
あまりよくない意味で使われる言葉ですが

進化の過程で動物が生存するためには
不可欠なものなのです。

外敵に遭遇した時には、
「逃げる」か「闘う」必要があり

自律神経の交感神経系により
血圧、心拍、筋血流を高めたりと
行動に適した身体状態を作ります

現代社会では、生存にかかわるような外敵がいるわけでもないのですが
人間の感情も、行動に適した身体を作ります。

怒れば、顔が赤くなり、心拍血圧が高くなり
恐れれば、身体は塊、ぶるぶる震えたり

これらの仕組みは、辺縁系と呼ばれる古い脳の部分が司っており、
人間の基本的欲求が満たされていないことを示すサインでもあるわけです。

  • 「怒り」は自分の境界が侵されたことを表します。
  • 「恐怖」は危険であることを教えてくれます。
  • 「不安」は恐怖まではいかないけれども、危険の黄色信号です。
  • 「悲しみ」は他の人と結んでいた絆を確めたい欲求の現表れです。

 

もちろんポジティブな感情にも役割はあって
「喜び・楽しさ」は
仲間を増やしたり、知識や技術の習得促す作用があります。

 

情動調律は感情に気づきを与える

欲求を満たすための身体反応である感情に対し
そのニーズに応えずにいると

平常時と比べて、高いエネルギー負荷がかかる状態が続くため
大した仕事をしているわけでもないのに
疲労が蓄積していきます。

 

感情が示してくれるニーズに応えるためには
自分がどういう状態なのかに気づいていなければなりません。

この感情への気づきの基盤形成に重要なのが
情動調律なのです。

 

感情にラベルをつける

泣いている子供に、
「悲しいね」、「寂しかったね」と
波長を併せてあげることは

 

子供が自分の感情が受け入れてもらえるという安心感と
自分や他人にいろいろな感情があることを知る手だてとなります。

 

そして、「怒っている」、「悲しい」、「寂しい」などと
自分の状態に名前がつくことによって
感情に気づき安くなって行きます。

 

名前をつけると同時に、
「たたいてはいけないよ」と行動の制限を教えたり、
欲求を満たす方法を一緒に考えたりすることで
自分の感情に折り合いをつける方法を学んで行きます。

 

癇癪(かんしゃく)を起こしているときは、
そっと見守り、少し落ち着いてから「情動調律」してあげる事がポイントです。

 

微妙な感情に気づく事は難しいのですが・・・

人間の感情が、「怒り」、「恐怖」、「喜び」、
のように単純なものだけだったら
あまり悩む事もないのですが

 

実際にはいろいろな感情が入り混じった状態であることがほとんどです。

 

また、世間の常識や、マスメディアの情報 によって、
感情を出さない事が良しとされていたりすると

自分の感情を抑制し、気づかないふりをしている大人も多いようです。

 

身体は正直なもので、感情調整をせずにいると
自律神経系の症状やうつ病等の引き金になったりします。

 

 

乳幼児期の「情動調律」は、スキンシップとともに

親子間の安定した愛着形成に大きくかかわっているといわれています。

 

 

子供達には、感情に気づき、感情調整する力を高めていってほしいものです。

 

 

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