経絡治療について

当院では経絡治療と呼ばれる日本の伝統的な鍼灸術を行っています。
経絡とは内臓に関連して、手足に終始する左右それぞれ12本の経脈と、それらを結ぶ絡脈から構成されています。

経絡の内外を気血が巡ることによって呼吸や消化吸収、免疫、生殖、排せつなど、全身を統一的に制御しています。

私たちの身体は常に気候の変化や精神的ストレス、過食、過労などにさらされていますが、経絡の内外を気血がすばやく反応して、身体全体のバランスを保って、病気になるのを防いでいます。

しかし、長期間にわたっての不摂生や過度の精神的なストレスが加わると、経絡の防衛機構も働かなくなり、十二経脈の気血のバランスが崩れ、気の過不足がある経脈が流れる部位の痛みや、関連する内臓が支配している部位(例えば肝では目、爪、筋など)に症状が現れます。

経絡治療では四診法(望診・聞診・問診・切診)と呼ばれる診察法を用いて、患者様の変動経絡を特定します。
この際、患者様の訴えている症状とは関係のないような便通や睡眠、月経などをお尋ねしたり、お腹の皮膚の状態や左右の手の脈を診たりします。

腹診の様子

このようにして、明らかにした変動経絡を調整するために肘から先、膝から下のツボに鍼をします。
経脈には幅と深さがあり、肘から先、膝から下では気はごく浅い所を流れているので、鍼は接触するか刺しても1‐2㎜程度ですので痛みを感じることはありません。

 

もちろん手足だけでなく、患者様の訴えている部位にも治療をし、上下左右のバランスを整えていきます。

経絡治療の効果は治療後すぐに現れる方もいれば、徐々にゆっくりと体感される方もいらっしゃいます。

すぐに効果が表れない方も、何度か治療を受けていただくと、ふとした時に体調の良さを感じていただけると思います。

それは、この治療法が対症療法ではなく、根本治療だからです。