骨盤矯正は必要か?

骨盤矯正してる様子。 雑記

豊田市の いっぽ堂はり灸院です。

 

ブログに訪問して頂きありがとうございます!!

 

骨盤のゆがみが
身体の様々な症状を引き起こし、

 

代謝が上がらないため
痩せにくい身体になっている

 

産後には骨盤が開くので
骨盤矯正しないと
後々身体に不調をきたす原因となる

 

 

世間一般に言われている
骨盤矯正の認識は
こんな感じでしょうか。

 

しかし、整形外科医には
骨盤なんてゆがまない
という人も結構います。

 

 

じゃあ、どっちが正しいの?

という方のために

当院の見解を掻いておきます。

 

 

そもそも骨盤とは?

 

骨盤とは、
腸骨、坐骨、恥骨の3つの骨が
癒合して出来た左右の寛骨と

 

脊柱の続きである
仙骨、尾骨
によって構成されています。

 

骨盤の役割は

  1. 上半身の荷重を左右の下肢に
    バランスよく伝達する
  2. 蹴る、走る、飛ぶ等の
    下肢からの衝撃を
    吸収する
  3. 膀胱、子宮、直腸などの
    骨盤内臓器の保護

 

にあります。

1と2を担っているのが
仙骨と腸骨の関節である
仙腸関節です。

 

つまり、上からの荷重と
下からの衝撃に対して、

仙腸関節の可動により
対応しているわけです。

 

で、骨盤はゆがむの?ゆがまないの?

ゆがんでいるということが
何を指しているのかによって
その答えは変わってきます。

 

仙腸関節に十分な可動域があり

上半身や下肢の傾きに対応するために
骨盤の位置が変わっているのであれば

 

骨盤は正常に歪んでいる
と言えます。

 

つまりこの場合、
上半身、下肢の問題が
骨盤のゆがみを作っているのであり

 

骨盤自体には問題がないのです。

 

骨盤には沢山の筋肉が付着しており
上半身の関節や、靭帯、内臓の問題、
下肢の関節の問題などで

 

その緊張度合いを変化させ

 

骨盤のゆがみによって
身体のバランスを保っているのです。

 

この場合、骨盤矯正をすることに
なんの意味もありません。

 

そもそも、
正常な可動域がある
仙腸関節に対して、
なんの矯正をするのでしょう。

 

骨盤周りの筋肉を
ほぐしながら
ソフトな矯正をするとかいってるとこも
ありますが

 

 

問題は解決していないので、
またすぐに歪んでしまいます。

 

すぐに元に戻ることが
前提なので、

 

5回コースとかの
回数券を売りたがるのです。

 

仙腸関節の可動域に制限がある場合

これは骨盤矯正の対象となります。

 

ただ、仙腸関節は
関節面や可動軸が複雑であり
ちゃんとした矯正が出来る施術者が
どれだけいるのかという問題があります。

 

骨盤矯正を謳う
接骨院や整体院の
施術レベルを外部の人間が
判断することはほぼ不可能です。

 

まあ、骨盤矯正5回コースなどと
回数売りしてるところは
レベルが低いとみて間違いないです。

 

骨盤矯正で痩せる?

これは正直よくわかりません。

骨盤内臓器の圧迫が緩和し
静脈やリンパのうっ滞がとれ
下肢のむくみが改善されることで

 

結果的に痩せる
ということもあるかもしれません

もちろんどこの問題であれ
しっかり改善されていることが 前提ですが。

 

代謝が上がるとかは
特に根拠はないと思います。

 

産後は骨盤矯正はすべき?

出産により
骨盤の関節が緩くなるので
骨盤矯正をしないと

ゆがんだままになるとか

 

産後の骨盤矯正は
一種のイベント化しています。

 

ホルモンによって
関節が緩くなるのは
その通りですが

自然に元に戻ります。

 

 

わざわざ高いお金をかけて
骨盤矯正なんて
する必要ないと思います。

 

 

おわりに

当院では、骨盤矯正のメニューは
ございません。

 

身体の問題は
内臓に関連した経絡のゆがみによって
生じているものであり

 

ごく浅い、痛くない鍼で
全身の「気」の流れを整える
経絡治療

上下左右前後の
陰陽バランスを取ることで

身体の調子は
良くなっていくものと考えています。

 

あまりにも
骨盤矯正、骨盤ダイエットなど
うたって治療院が多いので

ちょっと書いてみただけです。

 

 

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