肩こりは日本人にとって馴染み深い症状ですが、最近はスマホの見過ぎなどでより肩こり感を強くしている方も多いようです。

不思議なことに欧米には肩こりという概念がないようで、気を病みやすい日本ならではの症状なのかもしれません。

さて、脉診流経絡治療では頸・肩の状態を「ナソ」と呼んで、とても重視しています。

それは、全ての経絡が肩を通り、この部の状態が全身の気の流れを反映しているためです。

この肩こりという症状を東洋医学的に分類すると、主に肺金経の変動による症状と捉えます。

肺金経とは?

東洋医学では身体にも自然哲学思想である「陰陽五行説」を当てはめ、身体を陰陽と木・火・土・金・水の五行に分類します。

陰陽は内と外、冷えと熱など。

五臓を肝木、心火、脾土、肺金、腎水。

五行は互いに仲の良い相生関係と抑制し合う相剋関係があり、五行のバランスが整っていれば健康であるといえます。

肺金経の変動、つまり気の不足や滞りが肩こり症状を引き起こしているというわけです。

肺金経の症状は他に、頻尿や呼吸器症状、神経症などがあります。

五行には相生・相剋関係があるので、肺金経のみが変動することは稀で、

相生関係の脾土経(母)、腎水経(子)、相剋する肝木経の変動による症状も伴うことがあります。

脾土経では、

便秘・下痢、食欲不振、寝つきが悪いなど

腎水経では、

足が冷える、腰痛、むくみなど

肝木経では、

目の疲れ、頭痛、イライラする、生理痛など

これらの症状や脉・お腹を診たりして、気の不足している経絡や邪気により、滞りのある経絡を特定します。

そして、経絡の変動を最も効果的に調整できる場所であるツボに鍼をします。

※気の調整が目的なので、深く刺すことはありません!!

効果には個人差はありますが、経絡の歪みが改善することで、肩こりだけでなく、他の症状も改善されていきます。